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夜中の病院で見た看護師さん

私が経験した初めてのお産の時のことです。不安な事ばかりな上に夜中に破水して病院に駆け込む事になってしまったのです。 夜中の病院には宿直の看護師さんは2~3人ほどだったのですが、他にお産を控えた人がいたり、陣痛が始まって病院を訪れた人がいたりと忙しそうでした。 暗い病室や廊下とは違い、煌々と電気のつけられたナースステーションでは宿直の看護師さんが真夜中とは思えないほどテキパキを仕事をこなしているのが見えました。 辛い痛さの中で眠る事も出来ず、看護師さんの足音を聞きながら長い夜を過ごす事になりました。...

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不動産運用の夢

不動産で思いつくことは、昔、かなり有名だったある大物歌手のことです。その歌手は最初のヒット曲で手にしたお金で土地を買い、これを元にして徐々に大きな利益を生み、ついには実業家として有名になりました。当時、僕は二十代でしたが、不動産とは限りなく可能性を秘めたものなのだということを知ったのでした。 その歌手のことを書いた本を読みました。少なからず感動したのを覚えています。自分もできることならば、こうした不動産運用で利益をあげたい、そう思うようになったのでした。しかし、不動産に関しての知識など持ち合わせていなかった僕は、ただ願望だけが先走り、実際の行動にはうつれなかったのです。...

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夫が単身赴任!お世話になった不動産屋さん

昨夏、突然に夫が単身赴任になりました。もちろん、初めから単身と決まったわけではなく、家族で話した結果、単身赴任になりました。 夫も一人になってしまうのは、とても寂しかったと思います。付いていってあげられない分、せめて充分な準備をしたいと思って、一緒に部屋探しに行くことにしました。子どもを実家に預けて、数年ぶりの夫とのお出かけはちょっとした旅行気分も味わえて新鮮でした。 ところが、現地の不動産屋さんに着く前に、車のタイヤに釘がささっていることが発覚。不動産屋さんに着くなり、「この辺でタイヤを換えてくれるところはありませんか?」と聞くと、愛想よく近くのオートバックスまで誘導してくれました。...

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或夕方、――それは二月の初旬だった

或夕方、――それは二月の初旬だった。良平は二つ下の弟や、弟と同じ年の隣の子供と、トロッコの置いてある村外れへ行った。トロッコは泥だらけになったまま、薄明るい中に並んでいる。が、その外は何処を見ても、土工たちの姿は見えなかった。三人の子供は恐る恐る、一番端にあるトロッコを押した。トロッコは三人の力が揃うと、突然ごろりと車輪をまわした。良平はこの音にひやりとした。しかし二度目の車輪の音は、もう彼を驚かさなかった。ごろり、ごろり、――トロッコはそう云う音と共に、三人の手に押されながら、そろそろ線路を登って行った。...

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ipadがあればパソコンはいらない

母にipadをプレゼントしました。 ずっと前からパソコンが欲しいとは言っていたのですが 機械オンチで、ガラケー自体もほとんど使いこなせていない人なので、 いまパソコンを渡したところで、宝の持ちぐされになってしまうと思い、 ずっと保留にしていました。 そういうときにipadが登場して、「これだ!」と見た瞬間に思いました。 やはり感覚的に使うことができる端末でないと 高齢の人や機械に詳しくない人には相当操作が難しいようです。 ipadは50音の表で文字を打ち込むことができるのも 母親には相当嬉しいようでした。...

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クレジットカードとデビットカード

キャッシュレスの決済方法は以前はクレジットカードだけでしたが、今では電子マネーやデビットカードも普及しています。その中でも海外で利用できるクレジットカードとVISAデビットカードは利用価値の高い決済システムです。どちらもショッピング機能は似通っていますが、デビットカードの場合は銀行口座の残高の範囲内で利用するという違いがあります。さらに1回払いだけの利用で、キャッシング機能もない点がクレジットカードとの大きな違いです。 デビットカードは基本的に銀行のキャッシュカードです。そのためデビットカード@を発行しているのはネット銀行など金融機関がほとんどです。中には証券会社が発行しているケースもあります。口座の残高の範囲内で利用するため使いすぎの心配はありません。計画的に利用できるのがデビットカードのメリットといえるでしょう。...

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塾を通じての出会い

私は小学生の頃、塾に通っていました。今思い出すともちろん全員が同じ塾という訳ではありませんが、学校のクラスでも半分くらいの人がどこかの塾へ通っていたのではないかと思います。 そんな比率でしたから、もちろん私の通っていた塾には私の通っていた小学校の同級生や他のクラスの生徒もいましたし、何人か他所の小学校の生徒も通って来ていたのでした。 それで塾を通じて仲良くなって、一緒に遊んだりする事も結構ありました。特に他所の学校の生徒と一緒に遊ぶ時は、遊ぶ地域もそれまで良く知らない遠くの方まで行く事が増えたりするなど、なかなか新鮮な気分でしたね。...

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おい、あいつはどうだい

すると、その時、自分たちの一人は、時間表の前に立って、細い数字をしらべている妙な男を発見した。その男は羊羹色の背広を着て、体操に使う球竿のような細い脚を、鼠の粗い縞のズボンに通している。縁の広い昔風の黒い中折れの下から、半白の毛がはみ出している所を見ると、もうかなりな年配らしい。その癖頸のまわりには、白と黒と格子縞の派手なハンケチをまきつけて、鞭かと思うような、寒竹の長い杖をちょいと脇の下へはさんでいる。服装と云い、態度と云い、すべてが、パンチの挿絵を切抜いて、そのままそれを、この停車場の人ごみの中へ、立たせたとしか思われない。――自分たちの一人は、また新しく悪口の材料が出来たのをよろこぶように、肩でおかしそうに笑いながら、能勢の手をひっぱって、...

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暗合

「お富の貞操」と云ふ小説を書いた時、お富は某氏夫人ではないかと尋ねられた人が三人ある。又あの小説の中に村上新三郎と云ふ乞食が出て来る。幕末に村上新五郎と云ふ奇傑がゐたが同一人かと尋ねられた人もある。しかしあの小説は架空の談だから、謂ふ所のモデルを用ゐたのではない。「お富の貞操」の登場人物はお富と乞食と二人だけである。その二人とも実在の人物に似てゐると云ふのは珍らしい暗合に違ひない。僕は以前藤野古白の句に「傀儡師日暮れて帰る羅生門」と云ふのを見、「傀儡師」「羅生門」共に僕の小説集の名だから、暗合の妙に驚いたことがある。然るに今又この暗合に出合つた。僕には暗合が祟つてゐるらしい。...

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こう云う彼等の感情の変化は、勿論彼自身も見逃さなかった

高天原の国の若者たちは、それ以来この容貌の醜い若者に冷淡を装う事が出来なくなった。彼等のある一団は彼の非凡な腕力に露骨な嫉妬を示し出した。他の一団はまた犬のごとく盲目的に彼を崇拝した。さらにまた他の一団は彼の野性と御目出度さとに残酷な嘲笑を浴せかけた。最後に数人の若者たちは心から彼に信服した。が、敵味方の差別なく彼等がいずれも彼に対して、一種の威圧を感じ始めた事は、打ち消しようのない事実であった。 こう云う彼等の感情の変化は、勿論彼自身も見逃さなかった。が、彼のために悲惨な死を招いた、あの猪首の若者の記憶は、未だに彼の心の底に傷ましい痕跡を残していた。この記憶を抱いている彼は、彼等の好意と反感との前に、いずれも当惑に似た感じを味わないではいられなかった。殊に彼を尊敬する一団の若者たちに接する時は、ほとんど童女にでも似つかわしい羞恥の情さえ感じ勝ちであった。...

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