明くる日、露子は窓によって

Publié le par rikairyoku

明くる日、露子は窓によって、赤い船はいまごろどこを航海していようかと思っていますと、ちょうどそこへ一羽のつばめが、どこからともなく飛んできました。  露子は、つばめに向かって、 「おまえは、どこからきたの。」 と聞きますと、つばめは、かわいらしいくびをかしげて、露子をじっと見ていましたが、 「私は、南の方の海を渡って、はるばると飛んできました。」 と答えました。 「そんなら、太平洋を越えてきたの?」 と、露子の顔には覚えず笑みがあふれたのであります。つばめは、 「それは幾日となく、太平洋の波の上を飛んできました。」 と答えました。 「そんなら、おまえは船を見なくて? ……」 と、露子は聞きました。  すると、つばめは、 「それは、毎日毎日幾そうとなく船を見ました。あなたのお聞きになります船は、どんな船ですか。」 と問い返しました。 山形 歯医者 天才になるのに遅すぎることはない

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